循環器内科
日本人の死因として近年悪性腫瘍に次いで多い心疾患は、その病態の特徴から緊急性を要する重篤な疾患が数多く含まれております。当院は京都乙訓医療圏の実に1.3倍以上にも及ぶ非常に広大な南丹医療圏における唯一の循環器救急対応可能病院として、1分1秒を争う患者さんの救命救急のために、循環器専門医と若手医師ならびに多職種のメディカルスタッフが、緊密なチームワークで24時間オンコールによる迅速かつ適切な循環器診療体制を確立し、個々の患者さんに見合った最適な医療が実践できるよう、日々全力を尽くしております。
また病気の治療とともに、これまで以上に重要視されているのは予防医学です。高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病や喫煙習慣が、循環器疾患発症の大きな要因として挙げられます。これら生活習慣病に対する予防や治療の実践、さらには近年循環器疾患の再発予防において特に注目されている心臓リハビリテーションの積極的な導入を目指して、院内の多職種が緊密に連携して取り組んでおります。
“人は血管とともに老いる”とは、医学教育の基礎を築いたアメリカの医学者ウイリアム・オスラーの名言です。循環器内科とは、まさにこの血管系を健康に保つためのあらゆる方策を駆使して、患者の病状回復のみならず生活の質の向上全般に取り組む診療科です。我々はさらに、このオスラーの言う“良き医師は病気を治療し、最良の医師は病気を持つ患者を治療する”を常に意識して、それを実践していくための弛まぬ自己研鑽に労を惜しみません。
急速に進む超高齢化社会を迎え、患者家族の価値観も多様化し、病院を取り巻く社会的環境もますます複雑化してきている現代社会において、信頼できる臨床データ、医療従事者の医学専門知識と技能、患者さんの価値観が三位一体となった Evidence-Based Medicine (EBM) (根拠に基づいた医療)を土台にして、循環器疾患の診断から治療方針の決定までをスタッフ全員で議論するとともに、患者さんやご家族との十分な話し合いの上で最善の医療を実践していくことを我々の基本姿勢として、日々の診療に誠心誠意努めてまいります。
主な診療内容
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狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患
経皮的冠動脈造影検査や冠動脈形成術を24時間365日いつでも行える体制を整えて、迅速な診断と治療を提供します。カテーテル検査はできるだけ手首の動脈から行うことで長時間の臥床による苦痛や出血性合併症の予防を図ります。心臓血管外科的対応が必要な場合には、京都府立医科大学附属病院をはじめとする近隣病院の心臓血管外科と緊密に連携して迅速に対応します。
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末梢動脈疾患
末梢動脈疾患とは足の動脈が狭くなったり閉塞したりして血流が悪くなり、足に様々な症状を引き起こす病気です。近年の生活習慣病の増加にともない全身の動脈硬化症の一部分症として末梢動脈疾患は確実に増えており、生命予後にとっても非常に重大な病態と考えられます。この領域における血管内治療の進歩は目覚ましく、当院でもカテーテル的診断・治療に積極的に取り組んでおります。
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急性・慢性心不全
血行動態および基礎疾患の評価を行い、心不全の病態および重症度を正確に把握して薬物療法、機械的呼吸・循環管理や血液浄化療法などを適切に行いながら、最適な治療の選択を行います。また後述の心臓リハビリテーションの積極的な導入を図ることで、運動耐容能の改善や繰り返す心不全増悪のリスク軽減に努めます。さらに京都府立医科大学の関連病院で構成される「京都心不全ネットワーク協議会」に参画して、院内外の多職種スタッフと連携して心不全患者の再入院予防に努めております。(https://kpu-m-junkanki.net/news/201216.html)
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不整脈
不整脈診断・治療に関する各種ガイドラインに準拠して、徐脈性不整脈に対するペースメーカー留置術ならびに頻脈性不整脈に対する各種薬物治療や電気的除細動、カテーテルによる電気生理学的検査や心筋焼灼術を実施しております。今年度から当院では初めてとなる不整脈専門医を常勤医として迎えることができましたので、よりタイムリーに質の高い専門的な不整脈診療が実践できるよう鋭意取り組んでまいります。
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心臓リハビリテーション(心リハ)
心リハとは、心臓病や動脈硬化を背景に発症する様々な病気の患者さんが低下した体力を回復し、精神的な自信を取り戻して社会や職場に復帰し、さらに病気の再発を予防して快適で質の高い生活を維持することを目指して、運動療法、患者教育、生活指導、カウンセリングなどの活動プログラムに参加することです。その重要性は近年特に注目を集めており、当院でも2014年11月の導入から積極的に取り組んでおります。
実績・特徴
当院は日本内科学会認定医制度認定教育施設、日本循環器学会認定循環器専門医研修施設、日本心血管インターベンション治療学会研修関連施設、日本高血圧学会認定研修施設であり、研修医・専攻医等の若手医師の教育および研修を積極的に行っております。
今年度(2024年度)の循環器内科診療もスタッフ8人の陣容で臨みます。その内6名が循環器専門医資格を有するベテランおよび中堅スタッフであり、それに加えて向学心旺盛で機動力に長けた2人の若手専攻医メンバーが、緊密なチームワークで日々の循環器診療に従事してまいります。近年特に重要視されているチーム医療の実践や、日進月歩の医学知識・技術を常にアップデートできるように、定例で行う循環器系カンファレンスや抄読会、その他院内研修会において患者情報の共有や最新知識の習得に意欲的に取り組み、今後日常臨床で遭遇するであろう様々な状況に対して適切に対応できるよう、常に鍛練して備えを怠りません。
担当する患者さんの病状回復を最優先の目標として日々の臨床業務に従事するかたわら、それだけに満足せず視野を大きく広げて、この京都中部総合医療センター循環器内科から世界に向けて発信できる情報を日々探求しております。コロナ禍でWeb開催が主流となっていた学会や研究会も、ほぼ以前と同様の現地開催が復活しており、昨年度は当科から4年ぶりの海外学会への参加も果たすことができました。今後もこれまで同様、日常臨床での様々な経験を学会・研究会等での積極的な発信に繋げることで、さらなる臨床能力の向上にフィードバックできるよう心がけてまいります。
また自身が経験した貴重な症例は、記憶にとどめるだけではなく確実に記録として残すことをモットーとして、積極的な英語論文の執筆を心がけております。2009年から現在までの総数は70編(下欄 “論文” 参照)に及んでおり、さらに本邦のみならず多くの各国医療関係者らが我々の論文を引用した被引用論文数も236編を数えます。(2024/5/1時点 Research Gate 調べ) 論文として形を残したこれら多くの臨床経験は、我々自身の貴重な宝であり、その宝は世界中の多くの医師と共有することで、ますますその輝きを増すものと心得ております。
各種登録事業について
一般社団法人日本循環器学会では全国的に循環器診療の実態調査を展開して診療実態を具体的な数で把握するためのデータベース構築として「循環器疾患診療実態調査(JROAD)」を行っており、当院ではこの調査に全面的に協力しております。
当院では、心血管疾患に対するカテーテル治療をおこなった患者様の治療記録を、以下の日本心血管インターベンション治療学会施行の症例登録システムに登録する事業に協力しています。心血管疾患に対するカテーテル治療とは、冠動脈疾患、末梢血管や構造的心疾患に対するインターベンション(カテーテル)治療として、
冠動脈インターベンション=PCI
末梢血管インターベンション=EVT
構造的心疾患インターベンション=SHD
と呼び、この登録事業は、心血管疾患に対するカテーテル治療前後のカルテ情報を、上記の治療別にJ-PCI、J-EVT、J-SHDレジストリーとして、National Clinical Databaseシステム(NCD)(外部サイト) に登録し、今後のカテーテル治療の発展とその質の向上のために行っています。
また当院は、「MRI対応の植え込み型不整脈治療デバイス患者のMRI検査の施設基準」にある施設基準5. に係わる研修を修了しおり、検査実施にあたっては「MRI植え込み型不整脈デバイス患者のMRI検査実施条件」に沿って実施しております。
年度別検査・手技実績(件数)
<治療関連実績> | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
冠動脈造影検査 | 899 | 880 | 856 | 845 | 808 | 679 | 629 | 629 | 539 | 531 |
経皮的冠動脈形成術 (PCI) (内 緊急PCI) |
383 (86) |
406 (64) |
439 (84) |
400 (54) |
359 (104) |
328 (90) |
347 (87) |
317 (94) |
300 (60) |
276 (72) |
補助循環使用症例 (IABP/V-A ECMO) |
18 (17/6) |
21 (20/9) |
16 (14/9) |
16 (12/8) |
17 (17/6) |
19 (12/10) |
16 (13/9) |
15 (10/6) |
14 (10/5) |
21 (16/9) |
末梢血管内治療 (EVT) | 112 | 143 | 169 | 163 | 140 | 147 | 119 | 113 | 130 | 117 |
シャント血管形成術 (VAIVT) | 45 | 50 | 42 | 49 | 33 | 24 | 22 | 14 | 9 | 17 |
永久ペースメーカー植込み術 (新規/交換) |
55 (50/5) |
50 (39/11) |
41 (34/7) |
40 (31/9) |
34 (27/7) |
53 (37/16) |
54 (47/7) |
68 (53/15) |
59 (39/20) |
57 (37/20) |
リードレスペースメーカー植込術 | 15 | 2 | ||||||||
植込み型心電図記録計(ICM) | 1 | 2 | 1 | 4 | 1 | 1 | 6 | 8 | 6 | 6 |
カテーテルアブレーション | 4 | 3 | 0 | 2 | 4 | 1 | 38 | 69 | 47 | 44 |
<検査関連実績> | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
経胸壁心臓超音波検査 | 3,594 | 3,710 | 3,860 | 3,708 | 3,803 | 3,663 | 3,541 | 3,725 | 3,576 | 3,653 |
経食道心臓超音波検査 | 44 | 37 | 49 | 50 | 38 | 23 | 66 | 69 | 70 | 68 |
血管超音波検査 | 1,194 | 1,370 | 1,186 | 1,137 | 1,200 | 1,202 | 1,004 | 982 | 1048 | 1274 |
冠動脈CT | 159 | 178 | 216 | 208 | 212 | 227 | 247 | 269 | 258 | 262 |
心筋シンチグラム | 377 | 348 | 235 | 152 | 164 | 250 | 192 | 236 | 225 | 231 |
心臓MRI | 27 | 23 | 21 | 19 | 28 | 25 | 23 |
<心リハ関連実績> | 2014年度 | 2015年度 | 2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
心臓リハビリテーション | 1,391 | 4,292 | 2,919 | 3,627 | 3,585 | 3,966 | 3,423 | 4,259 | 3,750 | 4,222 |
心肺運動負荷試験 (CPX) | 29 | 83 | 53 | 44 | 37 | 23 | 20 | 61 | 59 | 54 |
論文
- 京都中部総合医療センター論文リスト(2009年~)
Higuchi Y, Nomura T, Yoshida S, Kitamura M, Ono K, Shoji K, Wada N, Keira N, Tatsumi T.
Emphysematous changes as red flag signs preceding rapidly progressive infectious aortic disease: two case reports.
BMC Cardiovasc Disord. 2023; 23: 577.
Nomura T, Ota I, Ono K, Sakaue Y, Shoji K, Wada N.
Eccentric plaque in aberrant right subclavian artery causing pesudocoarctation-like morphology.
Cardiovasc Interv Ther. 2023; 38: 438-439.
Shoji K, Ota I, Munakata J, Ono K, Sakaue Y, Wada N, Nomura T, Shiraishi H, Keira N, Tatsumi T.
Tako-tsubo syndrome following pulmonary vein isolation for atrial fibrillation in a patient with primary
aldosteronism: A case report and literature review.
Int Heart J. 2023; 64: 496-501.
Tasaka S, Nomura T, Shoji K, Wada N.
Aortocaval fistula noticed due to general malaise.
Inter Med. 2023; 62: 1375-1376.
Wada N, Nomura T, Sakaue U, Shoji K, Keira N, Tatsumi T.
A case of upper extremity edema associated with axillary vein compression caused by teres major muscle.
Cardiovasc Interv Ther. 2023; 38: 262-263.
Ota I, Nomura T, Ono K, Sakaue Y, Shoji K, Wada N.
Inframalleolar thrice distal puncture in a single endovascular treatment session for successful revascularization.
CVIR Endovasc. 2023; 6: 20.
Nomura T, Wada N, Ota I, Tasaka S, Ono K, Sakaue Y, Shoji K, Keira N, Tatsumi T.
Early experience with coronary debulking devices in a newcomer facility after introducing revised facility criteria in Japan.
Cardiovasc Interv Ther. 2023; 38: 104-112.
Nomura T, Ota I, Ono K, Sakaue Y, Shoji K, Wada N, Keira N, Tatsumi T.
Coronary artery embolism as a silent killer due to asymptomatic paroxysmal atrial fibrillation.
Cardiol J. 2022; 29: 1045-1046.
Ota I, Nomura T, Ono K, Sakaue Y, Shoji K, Wada N, Keira N, Tatsumi .
Practical use of dual-lumen catheter-facilitated reverse wire technique for nonhighly angulated side branch.
Res Cardiovasc Med. 2022; 11: 107-110
Nomura T, Ota I, Tasaka S, Ono K, Sakaue Y, Shoji K, Wada N
Percutaneous debulking strategy for severe nodular calcification in common femoral artery.
CVIR Endovasc. 2022;5: 25.
Ueno D, Nomura T.
Precious one straight line via high take-off posterior tibial artery.
EJVES Vasc Forum. 2022; 55: 60.
Sakaue Y, Nomura T, Ono K, Wada N, Keira N, Tatsumi T.
Enlarged false lumen following spontaneous external iliac artery dissection-induced chronic limb ischemia.
Cardiovasc Interv Ther. 2022; 37: 583-584.
Ono K, Nomura T, Sakaue Y, Wada N, Keira N, Tatsumi T.
Myocardial infarction due to immunoglobulin G4-related coronary artery aneurysm.
Cardiovasc Interv Ther. 2022; 37: 405-406.
Sakaue Y, Nomura T, Ono K, Wada N, Keira N, Tatsumi T.
In-stent protruding bump with abnormal IVUS images causing acute coronary syndrome in a hemodialysis patient.
Cardiovasc Interv Ther. 2022; 37: 213-214.
Nomura T, Sakaue Y, Ono K, Wada N.
Five recurrent episodes of Takotsubo syndrome provoked by various triggers over a period of seven years: a case
report.
Eur Heart J Case Rep. 2021; 5: ytab431.
Nomura T, Wada N, Ota I, Tasaka S, Ono K, Sakaue Y.
Inflation pressure in side branch during modified jailed balloon technique does not affect side branch outcomes.
J Interv Cardiol. 2021; 8839897.
Miyawaki D, Nomura T, Kubota H, Wada N, Keira N, Tatsumi T.
Angiographic visualization of high-flow arteriovenous fistula-induced subclavian steal syndrome.
Cardiovasc Interv Ther. 2021; 36: 544-546.
Hori Y, Nomura T, Ota I, Tasaka S, Ono K, Sakaue Y, Wada N, Keira N, Tatsumi T.
Endovascular treatment for vascular access venous hypertension with complicated venous drainage routes in a
hemodialysis patient: a case report.
Am J Case Rep. 2021; 22: e927625.
Ohta M, Keira N, Yoshida S, Yasuda R, Tarumi Y, Tsuchiya H, Kikai M, Nomura T, Tatsumi T.
The possible involvement of interleukin-6 in congestive heart failure in a postmenopausal woman with uterine fibromatosis.
Clin Exp Obstet Gynecol. 2020; 47: 590-595.
Nomura T, Tasaka S, Ono K, Sakaue Y, Wada N, Keira N, Tatsumi T.
A noteworthy clue for diagnosing non-ST-elevation myocardial infarction by computed tomography without ECG
synchronization: a case report.
BMC Cardiovasc Disord. 2020; 20: 244.
Ueno D, Nomura T, Tasaka S, Ono K, Sakaue Y, Wada N, Keira N, Tatsumi T.
A novel guidewire pull-through technique in endovascular treatment for severely calcified infrapopliteal occlusion.
Am J Case Rep. 2020; 21: e924057.
Kubota H, Nomura T, Miyawaki D, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Vanishing stenosis in renal artery with fibromuscular dysplasia.
Cardiovasc Interv Ther. 2020; 35: 411-412.
Sakaue Y, Nomura T, Ono K, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Pedal artery angioplasty for dorsal pedis artery puncture preceding endovascular treatment for occluded anterior
tibial artery.
Cardiovasc Interv Ther. 2020; 35: 96-97.
Nomura T, Tasaka S, Ono K, Sakaue Y, Wada N, Keira N, Tatsumi T.
Successful limb salvage by endovascular treatment for critical limb ischemia subsequent to acute limb ischemia.
Oxf Med Case Reports. 2019; 10: 439-442.
Ueno D, Nomura T, Ono K, Sakaue Y, Hori Y, Yoshioka K, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Fatal right ventricular free wall rupture during percutaneous coronary intervention for inferior acute myocardial
infarction.
Am J Case Rep. 2019; 20: 1155-1158.
Hirota Y, Nomura T, Ono K, Sakaue Y, Ueno D, Hori Y, Yoshioka K, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Vulnerable neoatherosclerosis in coronary artery with whole circumference showing intravascular echo attenuation.
Clin Case Rep. 2019; 7: 1094-1097.
Yoshioka K, Nomura T, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Different types of vascular response to stent implantation in lesion with calcified nodule.
Cardiovasc Interv Ther. 2019; 34: 279-281.
Urata R, Nomura T, Hori Y, Yoshioka K, Kubota H, Miyawaki D, Sugimoto T, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Successful bailout procedure for acute popliteal artery occlusion associated with EXOSEALR vascular closure device:
a case presentation.
J Med Case Rep. 2019; 13: 90.
Ueno D, Urata R, Ono K, Sakaue Y, Hori Y, Yoshioka K, Kikai M, Nomura T, Keira N, Tatsumi T.
A rare case of isolated idiopathic inferior mesenteric artery dissection.
Am J Case Rep. 2019; 20: 121-124.
Miyawaki D, Nomura T, Kubota H, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Easily size-adjustable homemade snare effective for bailout of kinked guiding catheter.
Cardiovasc Interv Ther. 2019; 34: 76-77.
Miyawaki D, Nomura T, Kubota H, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Successful limb salvage from critical limb ischemia with bilateral variant anatomy of infrapopliteal arteries.
Cardiovasc Interv Ther. 2019; 34: 67-69.
Nomura T, Ono K, Sakaue Y, Ueno D, Hori Y, Yoshioka K, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Emergence of ventricular septal rupture during primary coronary intervention for myocardial infarction manifested as
unexpected coronary blood flow disturbance.
Am J Case Rep. 2018; 19: 1108-1112.
Miyawaki D, Nomura T, Sakaue Y, Ueno D, Hori Y, Yoshioka K, Kubota H, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
A rare manifestation of severe critical limb ischemia caused by solitary aorto-iliac occlusive disease.
Oxf Med Case Reports. 2018; 4: 124-127.
Nomura T, Kikai M, Hori Y, Yoshioka K, Kubota H, Miyawaki D, Urata R, Sugimoto T, Keira N, Tatsumi T.
Tips of the dual-lumen microcatheter-facilitated reverse wire technique in percutaneous coronary
interventions for markedly angulated bifurcated lesions.
Cardiovasc Interv Ther. 2018; 33: 146-153.
Ashida-Urata N, Nomura T, Kamiya H, Keira N.
Hemoptysis is a critical sign of aortobronchial fistula.
Intern Med. 2017; 56: 2683-2684.
Hirota Y, Sugimoto T, Nomura T, Tatsumi T.
A rare pathological entity of right ventricular diverticulum.
Eur Heart J Cardiovasc Imaging. 2017; 18: 1188.
Kubota H, Nomura T, Hori Y, Yoshioka K, Miyawaki D, Urata R, Sugimoto T, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Successful bail-out stenting strategy against lethal coronary dissection involving left main bifurcation.
Clin Case Rep. 2017; 5: 894-898.
Sugimoto T, Nomura T, Hori Y, Yoshioka K, Kubota H, Miyawaki D, Urata R, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Guide catheter extension device is effective in renal angioplasty for severely calcified lesions.
Am J Case Rep. 2017; 5: 894-898.
Nomura T, Kikai M, Hori Y, Yoshioka K, Kubota H, Miyawaki D, Urata R, Sugimoto T, Keira N, Tatsumi T.
Bizarre sequela with cardiac venous perforation after percutaneous coronary intervention.
JACC Cardiovasc Interv. 2017; 10: e95-e96.
Sugimoto T, Nomura T, Miyawaki D, Kato T, Keira N, Tatsumi T.
Seesaw double GuideLinerR catheter technique for a successful bail-out procedure from blow-out type coronary
perforation.
Cardiovasc Interv Ther. 2017; 32: 396-400.
Kubota H, Kato T, Nomura T, Keira N, Tatsumi T.
Successful endovascular treatment with GuideLiner catheter of chronic aortic occlusion with severe calcification.
Cardiovasc Interv Ther. 2017; 32: 137-141.
Urata R, Nomura T, Hori Y, Yoshioka K, Kubota H, Miyawaki D, Sugimoto T, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
A pitfall in selecting promising septal collateral channels in percutaneous coronary intervention with a retrograde approach.
Res Cardiovasc Med. 2017; 6(3): e39298. doi: 10.5812/cardiovascmed.39298.
Kubota H, Nomura T, Hori Y, Yoshioka K, Miyawaki D, Urata R, Sugimoto T, Kikai M, Kiera N, Tatsumi T.
Successful endovascular treatment for thrombotic in-stent iliac occlusion with in-house devised
OptimoR-like emobolic protection system.
Res Cardiovasc Med. 2017 ;6(3):e41325. doi: 10.5812/cardiovascmed.41325.
Sugimoto T, Nomura T, Urata R, Kikai M.
Intermittent coronary spasm opens arteries of collateral circulation.
Austin Cardio & Cardiovasc case rep. 2016; 1: 1013.
Nomura T, Urata R, Sugimoto T, Kikai M, Keira N, Tatsumi T.
Simple and effective reverse bent wiring technique for side branch access after crush stenting.
Minerva Cardioloangiol. 2016; 64: 697-699.
Nomura T, Kato T, Kubota H, Miyawaki D, Urata R, Sugimoto T, Higuchi Y, Keira N, Tatsumi T.
Instructive percutaneous coronary intervention to avoid the risk of side branch occlusion at a lesion with a lotus root
appearance: a case report.
BMC Cardiovasc Disord. 2016; 16: 157.
Nomura T, Kato T, Keira N, Tatsumi T.
Idiopathic internal jugular vein thrombosis as embolic origin.
Intern Med. 2016; 55: 847-848.
Higuchi Y, Nomura T, Ikeda K, Kubota H, Miyawaki D, Urata R, Sugimoto T, Kato T, Keira N, Tatsumi T.
Trans-collateral angioplasty in vascular access intervention therapy for subacute occluded vessel.
J Vasc Access. 2016; 17: e39-41.
Taminishi S, Nomura T, Kubota H, Miyawaki D, Urata R, Sugimoto T, Higuchi Y, Kato T, Keira N, Doi K, Yaku H, Tatsumi T.
A rare appearance of a large mural thrombus in left atrium detected two years after the Maze procedure.
J Cardiol Cases. 2016; 13 52-55.
Nomura T, Higuchi Y, Kato T.
Successful percutaneous coronary intervention for complex bifurcated lesions with combination of “Reverse wire
technique” and “Reverse bent wiring with the Crusade catheter“ novel wire manipulation technique.
Catheter Cardiovasc Interv. 2016; 87: 920-925.
Nomura T, Kato T, Higuchi Y, Keira N, Tatsumi T.
Reverse bent wiring with Crusade catheter can be a useful technique for penetrating an abrupt-type entry of coronary
occlusion at branching ostium.
Cardiovasc Interv Ther. 2016; 31: 245-249.
Nomura T, Higuchi Y, Kato T, Keira N, Tatsumi T.
A rare instructive complication of balloon catheter fracture during percutaneous coronary intervention.
Cardiovasc Intev Ther. 2016; 31: 70-74.
Nomura T, Higuchi Y, Kubota H, Miyawaki D, Urata R,Sugimoto T, Kato T, Keira N, Tatsumi T.
Practical usefulness of dual lumen catheter-facilitated reverse wire technique for markedly angulated bifurcated lesions.
J Interv Cardiol. 2015; 28: 544-550.
Shirota A, Nomura T, Kubota H, Taminishi S, Urata R, Sugimoto T, Higuchi Y, Kato T, Keira N, Tatsumi T.
Successful percutaneous coronary intervention with GuideLinerR catheter for subtotal occlusive lesion in the right coronary
artery with anomalous origin from the left sinus of Valsalva: a case report.
J Med Case Rep. 2015 Jul 28; 9: 163.
Nomura T, Keira N, Kato T, Tatsumi T.
Persistent left superior vena cava (PLSVC) with anomalous hepatic venous drainage.
Intern Med. 2015; 54: 681.
Nomura T, Keira N, Taminishi S, Kubota H, Higuchi Y, Ikegame S, Terada K, Kato T, Urakabe Y, Tatsumi T.
Apical myocardial infarction with bizarre coronary images mimicking left ventricular apical ballooning syndrome: a case report.
J Med Case Rep. 2014 Apr 9; 8: 124.
Nomura T, Keira N, Taminishi S, Kubota H, Higuchi Y, Ikegame S, Terada K, Kato T, Urakabe Y, Tatsumi T.
Corticosteroid therapy was effective in controlling refractory coronary vasospasms complicated by hypereosinophilia.
Intern Med. 2014; 53: 735-738.
Arimura T, Takeya R, Ishikawa T, Yamano T, Matsuo A, Tatsumi T, Nomura T, Sumimoto H, Kimura A.
Dilated cardiomyopathy-associated FHOD3 variant impairs the ability to induce activation of transcription factor serum response factor.
Circ J. 2013; 77: 2990-2996.
Nomura T, Kusaba T, Kodama N, Terada K, Urakabe Y, Nishikawa S, Keira N, Matsubara H, Tatsumi T.
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スタッフ紹介
辰巳 哲也(たつみ てつや)
役職 | 院長 |
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卒業大学・卒年 | 京都府立医科大学(昭和58年) |
専門 | 冠動脈及び末梢動脈疾患のカテーテル診断・インターベンション治療 心不全・不整脈の治療、血管・心筋再生医学 動脈硬化の予防医学、心筋代謝・細胞生物学 |
資格 | 医学博士 京都府立医科大学 臨床教授・客員講師 日本内科学会 認定内科医・指導医 日本循環器学会 FJCS会員・認定循環器専門医・近畿支部評議委員 日本心血管インターベンション治療学会 認定医・名誉専門医・近畿支部運営委員 日本高血圧学会 専門医・指導医 日本医師会 認定産業医 |
計良 夏哉(けいら なつや)
役職 | 副院長・循環器内科部長・救急部長 |
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卒業大学・卒年 | 京都府立医科大学(平成4年) |
専門 | 循環器疾患一般 心不全治療 心肺蘇生法 災害医学 心筋代謝学 |
資格 | 医学博士 京都府立医科大学 臨床教授 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医 日本内科学会 JMECC(内科救急・ICLS講習会)インストラクター 日本循環器学会 認定循環器専門医 日本救急医学会 認定ICLSコースディレクター・認定JPTECインストラクター 日本災害医学会 MCLSインストラクター 日本DMAT(厚生労働省医政局認定災害医療支援チーム)隊員・統括DMAT登録者 日本医師会 認定産業医 京都府医師会 救急委員会・災害対策委員会委員 京都府災害医療コーディネーター 京都府高度救急医療推進協議会委員 南丹MC協議会会長・検証委員会委員 |
野村 哲矢(のむら てつや)
役職 | 循環器内科部長 |
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卒業大学・卒年 | 京都府立医科大学(平成11年) |
専門 | 冠動脈及び末梢動脈疾患のカテーテル診断・インターベンション治療 循環器疾患一般 |
資格 |
医学博士 |
和田 直敏(わだ なおとし)
役職 | 循環器内科副部長 |
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卒業大学・卒年 | 三重大学(平成22年) |
専門 | 冠動脈及び末梢動脈疾患のカテーテル診断・インターベンション治療 循環器疾患一般 |
資格 | 医学博士 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医 日本循環器学会 認定循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会 認定医・心血管カテーテル専門医 浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 浅大腿動脈ステントグラフト実施医 リードレスペースメーカー(Micra) 研修会修了 実施医 日本心不全学会 心不全緩和ケアトレーニングコース(HEPT)受講修了 |
加藤 幸範(かとう ゆきのり)
役職 | 循環器内科医長 |
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卒業大学・卒年 | 香川大学(平成23年) |
専門 | 不整脈、カテーテルアブレーション デバイス治療、循環器疾患一般 |
資格 | 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医 日本循環器学会認定循環器専門医 日本不整脈心電学会不整脈専門医 日本心血管インターベンション治療学会認定医・心血管カテーテル専門医 リードレスペースメーカー(Micra, AVEIR)研修会修了 日本不整脈心電学会 ICD/CRT研修修了 S-ICD植込み実施医 WCD処方資格医 エキシマレーザー心内リード抜去資格 Evolution心内リード抜去資格 |
庄司 圭佑(しょうじ けいすけ)
役職 | 循環器内科医長 |
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卒業大学・卒年 | 京都府立医科大学(平成25年) |
専門 | 冠動脈及び末梢動脈疾患のカテーテル診断・インターベンション治療 循環器疾患一般 |
資格 | 医学博士 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医・指導医 日本循環器学会 認定循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会 認定医 浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 浅大腿動脈ステントグラフト実施医 リードレスペースメーカー(Micra) 研修会修了 実施医 |
北村 道敬(きたむら みちたか)
役職 | 循環器内科医員 |
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卒業大学・卒年 | 京都府立医科大学(令和3年) |
専門 | 冠動脈及び末梢動脈疾患のカテーテル診断・インターベンション治療 循環器疾患一般 |
資格 | BLS講習受講 |
吉田 詩織(よしだ しおり)
役職 | 循環器内科医員 |
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卒業大学・卒年 | 京都府立医科大学(令和3年) |
専門 | 冠動脈及び末梢動脈疾患のカテーテル診断・インターベンション治療 循環器疾患一般 |
資格 | BLS講習受講 |