地域周産期母子医療センター

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京都中部総合医療センターは南丹医療圏で京都府より地域周産期母子医療センターとして指定されています。正常分娩のみならず、合併症のある妊婦さんの診療も行っています。産科と小児科とが密に連携し、妊婦さんの状態と児の状態についても検討し、出産がより安全で妊婦さんにとって最善なものとなるように互いに情報を共有しています。定期的に産科、小児科で合同カンファレンスも行っているため、小児科にも情報が伝わり、安心して出産にのぞんでいただけるように努めています。

当院産婦人科は医師4名(非常勤医師1名を含む)、助産師9名(非常勤含む)、外来看護師1名、外来助産師2名のスタッフで診療にあたっています。お産に対する思いは妊婦さん1人1人違いますし、不安に思っていること感じていることもそれぞれ違います。当院では、妊娠初期よりお産に対する思いをお聞きしており、できる限り妊婦さんの希望に添えるよう、それぞれのお産がよりよいものになるように心がけています。妊婦健診の超音波を旦那さんやお子さんと一緒に見ていただいたり、マタニティクラスに家族みなさんで参加していただいたりもできます。

※スタッフ数は令和6年1月1日現在

土日祝日は救急外来での対応となります。24時間常に産婦人科医・小児科医が常駐し対応しております。

実績

令和4年度の実績は、分娩数87件、うち帝王切開22件、多胎妊娠分娩2件です。母体搬送に関しては6件の受け入れとなっています。

当院は未熟児室10床(NICU6床、GCU4床)を有しており、地域周産期母子医療センターとして、今後も地域の医療機関と協力し、南丹医療圏の周産期医療の充実に貢献したいと考えております。

妊娠30週以降の妊婦さんに関しては、受け入れ体制も整っております。

妊娠・出産・産後の過ごし方

妊娠期

受診予約

妊娠したかな、と思ったら、まずは産婦人科を早めに受診してください。まずは正常に子宮内に胎児が確認できるかどうか診察をします。
京都中部総合医療センターでの診察を希望される場合は8時半~11時半までの受付時間に来院してください。重症度に合わせて診察を行うため、初診時には電話での予約取得はできませんが、2回目以降の受診は予約制になります。
紹介状をお持ちの方は当院の地域医療連携室を通して電話予約が可能です。

患者さんの紹介手順について

分娩予約

妊娠を確認できたら、出産をする病院を決めます。
京都中部総合医療センターでの出産を希望される場合にはそのまま定期的に妊婦健診を受けます。

里帰り出産をご希望の方へ

当院での出産をご検討いただいている場合は、妊娠20週頃までに一度、来院をお願いします。児の発育や、妊婦のお身体の状態を詳しく確認させていただきます。特別な事情がある場合には、早めに対応が必要となることがあります。ご不明点があればお気軽にお問い合わせください。
受診には予約が必要となりますので、下記まで連絡をお願いします。

受診時の持ち物

  • 健康保険証
  • 母子手帳
  • 紹介状
  • お薬手帳(内服中の薬があれば)

里帰り出産に関するお問い合わせ

産婦人科外来

受付:月曜~金曜(祝・祭日を除く)8:30~17:00

0771-42-2510(病院代表)

里帰り出産の受診予約

地域医療連携室

受付:月曜~金曜(祝・祭日を除く)8:30~20:00

0771-42-2510(病院代表)/
0771-42-5061(直通)

出産費用

出産費用は概算で50万円程度です。(分娩時に吸引分娩などその他の処置が追加になった場合、投薬治療が必要になった場合や入院時の室料などにより費用は前後します。予めご了承ください。費用について詳しくは医事課(0771-42-2510(代))までお問い合わせください。)

退院時に病院窓口でお支払いいただく費用が高額となるため、妊婦さんに代わって当院が出産育児一時金を保険者に請求するシステムです。出産費用が50万円を超えた場合、退院時に差額分のみをお支払いいただきます。出産費用が50万円を越えなかった場合、制度利用には、お渡しする『直接支払制度についての説明文書』に署名いただき提出いただくことが必要です。出産時にご提出ください。手続きの手数料等は不要です。

産科医療補償制度

当院では産科医療補償制度という制度を利用できます。出産時にお産がきっかけで不測の事態が発生した場合に、一定の補償金を受け取ることができる制度です。妊娠20週前後に妊婦健診時に『登録証』をお渡ししますので、必要事項を記入していただき、母子手帳とともに5年間大切に保管するようにしてください。詳細は産科医療補償制度ホームページもご覧ください。

産科医療補償制度ホームページ

立ち会い出産

配偶者またはパートナーの出産立ち会い希望がある場合には、マタニティクラスを受講していただき、妊婦さんと一緒にお産に備えていただくようにしています。マタニティクラス教室は出産の立ち会い希望がなくても受講は可能です。

マタニティクラス

出産が近づくと、お母さんの不安はもちろん、御家族の不安な気持ちも出てくると思います。当院では御家族そろってお産について学ぶ機会を設けています。産婦人科医師・助産師より妊娠後期に起こりやすい合併症や異常について、出産の経過や出産時の処置などパンフレットをお渡しして、お話をさせていただきます。

外来にて予約 個別で実施

  • 予定変更になる場合もありますので、詳しくは外来の産婦人科スタッフにお尋ねください。

マミーズスマイル

妊婦さんの妊娠生活が充実したものになるよう、妊婦健診の待ち時間や診察後に、助産師が個別にお話を伺います。赤ちゃんの誕生が待ちきれない、楽しみという思いも、出産に対する不安や心配も、何でもお聞かせください。

分娩期

出産について

いよいよ陣痛がきた、破水したかもといった場合には、産婦人科病棟に直接電話していただき、助産師が症状について詳しくお聞きします。受診の必要がある場合には、そのまま来院していただくことになります。その際、「急な陣痛・破水時で荷物の準備が間に合わない!」と慌てる心配はありません。当院では出産に必要な備品をすべてご用意していますので、落ち着いて来院してください。

入院時のお部屋

妊婦健診の受診時に、出産入院時のお部屋の希望を聞いています。お部屋は総室(4人部屋)と個室がございます。個室の使用料は次のとおりです。

部屋種別 日額使用料(消費税含) 設備
1床室A 7,150円 トイレ・冷蔵庫・応接セット・シャワー室
1床室B 6,600円 トイレ・冷蔵庫・応接セット

妊産婦食

当院では出産に向けた準備や産後の授乳、お身体の回復に対する栄養量を設定し、ご出産で入院される方へ管理栄養士が心を込めて安心して食べていただける食事を提供しております。またご出産のお祝いとお子様ご誕生のお祝いの気持ちを込めまして、当院では2回の 『お祝い膳』 をご用意しております。詳しい内容については以下のリンクからご覧いただけます

妊産婦食について

出産時のお部屋

当院では陣痛室と分娩室を設けており、できる限り迅速に対応ができ、かつ妊婦さん・ご家族がリラックスして過ごせるようにしています。出産時の分娩台は比較的広々としたものを使用しており、出産の直前までリラックスできる体位で過ごすことができます。

分娩後~退院

出産を終えると、妊婦さん・ご家族は、無事に赤ちゃんが産まれてきた喜びと同時に、体力をかなり消耗しお疲れになっていることがほとんどです。分娩直後は、赤ちゃんとお母さん、御家族と過ごしていただく時間を大切にしていますが、同時にみなさんにもしっかり休んでいただけるように赤ちゃんをベビー室でお預かりします。授乳時などには、お母さんにベビー室まで来ていただきますが、疲れもとれてくると母児同室も可能になります。

分娩後は基本的に初産婦さんであれば6日間、経産婦さんであれば5日間の入院期間を設けています。この間に沐浴指導や授乳指導、小児科医師からの予防接種指導、退院指導があり、できる限り退院後の赤ちゃんとの生活が円滑に進むようにお手伝いをさせていただきます。

育児に対する不安が強い、周囲からのサポートが得られない、など、様々な問題を抱えているお母さんもいます。個別に相談し、赤ちゃんと一緒に過ごす生活に慣れるまで、入院期間を延長することもありますので、相談してください。

退院後~産褥期

退院時に、乳房外来の予約、産後1か月検診の予約、赤ちゃんの1か月検診の予約の3種類の外来予約の予定表をお渡ししています。退院後は、不安なことがたくさん出てきて、でも相談できない、一人で悩んでいるお母さんもたくさんおられます。おっぱいが腫れて痛い、うまくお乳が出ない、など心配になることがないよう、ご希望の方には退院後早期に、助産師による乳房外来を受診していただきます。その後、産後のお母さん、赤ちゃんの状態を確認するために、産後1か月検診に来ていただきます。当院に来院していただく際には、赤ちゃんとの生活について、お母さんの体調変化など、わからないこと・不安をすべてお伝えください。状況に応じて、お母さん、赤ちゃんに一番良い方法を一緒に考えさせていただきます。

当院は南丹市役所、亀岡市役所や京丹波町役場とも連携しています。お母さんの不安や状況に応じて、ご家庭に保健師が訪問し、育児の不安を相談したり、赤ちゃんとの生活をサポートするシステムがあります。産後は女性ホルモンのバランスが不安定となり、うつ病なども発症しやすく、ストレス耐性も低下する時期です。どんな些細なことでも一人で悩まず、私たちを含む地域のスタッフみんなで解決していきましょう。

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