フットケアについてご紹介します
当院では毎月第火曜日に糖尿病教室を開催していましたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため、3月以降教室を中止しています。そこで、糖尿病教室が再開できるまでの間、糖尿病に関する情報をホームページに掲載することといたしました。糖尿病委員会スタッフを中心に皆様に少しでもお役に立てるような情報をご提供できればと思います
フットケアについて
糖尿病の方は白血球に含まれる好中球(白血球の成分のひとつで体内に侵入したウイルスや細菌を食べてくれます。)の働きがおちて、感染しやすい状態にあります。また血糖値が高いと血液中の糖分が上がり血液の流れが悪くなり、神経障害の原因となります。感覚・運動神経の障害によって痛みを感じにくくなり、触感の障害が起こることでケガに気づかずにいた結果、小さな傷でも気づいたときには悪化していることもあります。 糖尿病治療が長期になると大小血管や神経に様々な合併症が発生します。そのひとつに足病変があります。足のトラブル予防は大切です。
足のトラブルはありませんか?
- しびれ、痛み、むくみ
- ほてる、冷える
- タコ・まめ・靴ずれがある
- 乾燥しひび割れがある
- 爪が厚くなって切りづらい
- 爪や足に傷ができやすい
毎日の生活の中で次のようなことを心がけましょう
1.こまめに足の状態をチェックし清潔に保ちましょう
入浴前は手で湯加減を確かめ足の指や間まで石けんで優しく洗いましょう。入浴後は柔らかいタオルで足の指まで丁寧に拭きます。皮膚が乾燥しているときは保湿クリームをぬりましょう。糖尿病と診断された人は、神経障害を合併している場合、傷ややけどに気付かず重傷化することがあります。少しでも異変があれば医師に相談しましょう。
2.やけどに注意しましょう
温度に対する感覚が鈍くなるのでやけどを起こしやすくなります。神経障害があると足が冷えますが、暖房器具を使用するときは低温やけどの防止に、直接肌が暖房器具などに触れないようにしましょう。
3.足の動脈硬化を進行させない
喫煙・血糖コントロールが悪い・血圧が高い・コレステロール値が高いなどは足の動脈硬化を進行させる原因になります。禁煙・生活習慣の改善も足の予防に大変重要です。
4.爪の手入れをしましょう
深爪しないようにこまめに爪を切りましょう。できるかぎりまっすぐ爪の角が食い込まないようにします。
5.自分の足に合った靴を選びましょう
靴ずれ、タコ、足の変形などが足の傷の原因になります。靴を選ぶときは足が大きくなる夕方に合うか十分確認しましょう。