ダビンチサージカルシステム
ダビンチは1990年代に米国で開発された手術用ロボットであり、患者さんへの負担の少ない低侵襲性から世界各国で広く使われています。当院では2021年6月より現在最新のダビンチXiを導入することとなりました。京都府の南丹医療圏以北では初めてのダビンチ Xiの導入となります。ロボット支援下手術については泌尿器科領域(前立腺、尿管、腎悪性腫瘍)、直腸悪性腫瘍、胃悪性腫瘍に対し導入しております。皆様の住み慣れた地域で最先端の医療が提供できるよう今後も努力してまいります。
ロボット支援下手術とは
ロボット支援下手術は術者である医師がロボットを経由して、患者さんの体内の手術用鉗子やカメラを操作し行われます。ダビンチを用いたロボット支援下手術では医師がロボット操作用のサージョンコンソールで、ベッドの横に設置されたペイシェントカートに取り付けられた4本のロボットアームを操作し手術を行います。ビジョンカートのモニターでは、助手の医師や手術室のスタッフは手術の進捗を確認し手術の進行をサポートします。
ロボット支援下手術の特徴
①傷口が小さい
数カ所の小さな切開部から手術を行いますので、開腹手術に比較し傷が小さく、出血も抑えられ、早い手術後の回復が期待できますので、患者さんの負担が軽減されます。
②精密な手術
ロボットアームに取り付けられる鉗子は、関節の540度回転など人間の手をはるかに超えた動きが可能で、手先の震えが伝わらない手振れ補正機能があり、安全で精密な手術が可能となります。
③高解像度3D画像
高倍率で拡大でき、高画質で立体的な3Dハイビジョンシステムの手術画像が映し出されます。術者は奥行きを感じて操作できるため、安全かつ安心な手術が可能となっています。
対象疾患について
当院では泌尿器科領域、直腸悪性腫瘍、胃悪性腫瘍に対する手術に対しロボット支援下手術を導入しています。ロボット支援下手術を受けるにあたっては患者さんの病状や基礎疾患、既往歴などをもとに主治医がロボット支援下手術の適応を検討し決定いたします。詳細については主治医にお問い合わせください。